音久和のスモークチキン

音久和キャンプ場

 

冬のキャンプで虫に出会うことはなかった。

たぶん冬でも元気な虫はいるだろうから、何処かしらで会っていたと思うが記憶にはない。

ま、雪の上をカブトムシがひょこひょこ歩いていたら、いくら健忘症ぎみの自分でも覚えていると思うが(笑)。

 

記憶って印象なんだね。虫が至る所にいて当たり前の夏でも、かえって当たり前過ぎて記憶に残らないのかも。

 

そんな虫たちにあって、遠い記憶を呼び覚まされたなつかしい虫に出会った。

 

夕闇の川辺でランタンを灯し始めると、闇が濃くなるにつれ、いろんな虫たちがやってくる。

ヘッドランプを点けると顔に向かってものすごい勢いで蛾が飛んできたりする。

 

夕餉の支度をしてひと息。ひとりでのんびりとお酒を飲む。

ふと目の前のランタンに目をやると、ランタンの縁に、黄色い灯りに染まった細くて小さな虫が1匹とまっていた。

さかさまにぶら下がったままピクリとも動かない。

きれいな虫だ。

あ、これはカゲロウじゃないか。カゲロウの亜成虫メイフライだ。6月なのにメイフライ(笑)。

 

むかし若かりし頃、センスもないのにフライフィッシングに凝ったことがあった。

フライではカゲロウのことをメイフライと言った。

 

道具だけはひと通りそろえて、すでに釣りをした気分になっていたあの頃。

カゲロウがメイフライになって当時のなつかしい思い出を連れてきた。

道具だけをそろえてその気になるクセは、おじさんになった今でも変わらない(汗)。

 

 

道志村に向かう途中の両国橋を渡った時、右目でちらりとキャンプサイトがガラガラであることを確認。

そう言えばひと月前、雨が降りそうな日にお伺いしますよと、管理人さんと電話で話したことを思い出した。

今日は夕方から雨の予報。予定を変更して車をUターン。今日は音久和さんにお世話になろう。

 

 

特筆すべきは、管理人のおとうさんが本当に面白いこと(笑)

面白いと言っちゃ失礼だけど、とても話好きで世話好き。黙ってお話をお聞きしているといつになってもテントの設営が出来なくなりそうだ(笑)。でもご自分のキャンプ場を本当にかわいがっていらっしゃることは、石積みされた手作り感たっぷりのよく整備された区画を見れば自ずと分かる。今日の割り当ての区画をこっちがいいあっちがいいと一緒に選んでくれた。

「先日、お客さんがね、他のキャンプ場にテントを張って、うちでディキャンプしてましたよ」と楽しそうに笑って軽トラで戻っていった。

 

 

今夜の自分のお宿は、両国橋が見える河原サイトに決定。車の騒音と川向こうの「道志渓谷キャンプ場」がまる見えだが、川の流れを目の前にしたかったので、ここでひっそりと静かに夕方の雨を待とう。ところが、車の騒音よりも、川向こうの元気過ぎる少年たちの時折り発する雄叫びにはちょっと閉口。よほどキャンプが楽しいのだろうか。ま、夜じゃないからね。少年よ、対岸のおじさんもしかめ面しているけどキャンプを楽しんでいるよ(笑)。

そんな彼らはディキャンの様子で、夕方になると静かに帰っていった。

またおいでよ。大人になってもキャンプを続けような(笑)。

で、この元気過ぎた若人たちは雨雲も一緒に連れ帰ったみたいで、一瞬パラパラと来たが、雨らしい雨はいっこうに降る気配がない。緑のテントとタープ。アマガエル君の雨乞いは今日も空振りか。

 

 

夏休みはもう間近。「うちはカップルが多くてね」と、管理人さん。

これからは、この広い河原サイトが家族連れでいっぱいになるだろう。ソロキャンのきびしいシーズン到来だ。

 

 

燻製を作る。

と言っても本格的なものは作れないが、今回は温燻法(50度~80度)で作ってみようかと。

いつも使っているスモーカーはスノーピークのコンパクトスモーカー。

今回はSOTOの「キッチン香房」を使ってみる。キャンプデビュー戦だ。

 

 

食材は鶏のモモ肉。定番のスモークチキン。

難しいことは出来ないので無難なレシピで。

まず、塩とブラックペッパーとクレージーソルト(これは何にでも入れてしまう)で揉みこんだモモ肉を沸騰しない程度の湯で40分くらい茹でる。この沸騰しない程度の湯の温度というのは、約70度らしい。これが最も重要なポイントだと思うが、温度計を持っていないので、いつもこんなもんかなと茹であがり具合で判断してしまう(汗)。

 

 

 

 

 

そして風乾1時間以上。

ついでに、他のスモーカーと比較してみるために、いつものカマボコも一緒に風乾。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キッチン香房にスモークウッドを入れる。

1/4の長さ。この長さだと約1時間くらいか。

まずこれでやってみよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

火元が近いので、焦げ防止に、スモークウッドをアルミホイルでふんわり覆う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、モモ肉をセットして温燻開始だが、あれ?ちょっとお肉が部分的に半茹でかしら(汗)。ま、燻煙で1時間も燻せば食べれるだろう(笑)。

今回スモーカー用の温度計も設置。キッチン香房は蓋を浮かした状態で置き、蓋の周囲から無駄な煙を排出するらしいが、この無駄な煙というのがよく分からない(笑)。煙がやたらと出るので感覚的にもったいないなと思ってしまう。たぶん、このスモーカーの容量ではそこまでの煙は必要ないということだろうか。

 

 

 

 

温度計がほぼ70度。温度が上がれば蓋をずらして調整。これを続けていこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、思ったが、気が付いた時には、温度計の針が熱燻の領域に入っていた(汗)。こまめなチェックが必要かも。

さて、どんなスモークチキンが出来上がるのか(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ほぼ1時間経過。端っこをちぎって試食してみる。こんなもんかな、一応食べられる(笑)。

あとはまた1時間くらい風乾すれば完成だ。

温燻と熱燻との中間のようなスモークチキンだが、何とか今夜のつまみになりそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

で、今回の鶏モモ肉はスーパーで2個入り1パックのものを買った。もし燻製が失敗したら別のつまみを作ろうと思ったもので。ま、せっかくだから、焼きそば用の長ネギがあるので焼鳥でも焼こうかと。スモークチキンと焼鳥。鶏三昧。これに鶏刺しでもあれば最高なんだけど(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

 

燻製を風乾している間、焼鳥を焼きながら飲み始めたが、

途中で塩焼きそばも作ったので、おなかいっぱいになってしまった。せっかく作った燻製に今夜は届かない。

ま、明日の朝までじっくり寝かせて、コーヒーとスモークチキンの朝食もいいではないか。

 

翌朝、肉のかたまりを切る。ひと切れつまむ。うん、味は悪くない。でも・・・。

 

もう少しジューシーに仕上がってほしかったな(笑)。

ま、ひと晩クーラーボックスで寝かせたせいもあると思うが、やはり最初の茹で方に問題ありかな。燻製中の温度も高めだったし。これは必ずリベンジせねば。うまく出来た時、この写真と見比べてみよう。でも、これはこれで固さもちょうどいいし味も悪くない。残った分は家に帰って今晩のつまみにしよう。で、写真のうしろにあるのは、熱燻で仕上げたカマボコ。熱燻は3分でというキッチン香房の謳い文句通り、本当に3分で止めた方がいい(笑)。このカマボコは、油断して4、5分ほど燻煙をかけてしまった。どう見ても色が濃過ぎ。ま、風乾が充分だったので酸っぱさはないのでこれも今夜のつまみにはなるが。

 

SOTOの「キッチン香房」。値段も手頃で使い勝手も悪くない。とにかく後始末が楽だ。ひとり分の燻製作りにはぴったりかしら。

 

 

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